FIDとはfor players with an Intellectual Disability(知的障がいを意味する)の頭文字を取ってFIDと呼称しており、一般的にはIDバスケットボールと認識されています。
当連盟が主催する全国大会には参加基準として知的障がいのある者(療育手帳取得者、あるいはその「条件」に合致する者)としています。厳密な選手資格を設けているのではなく、ある程度開放的となっており、ルールは一般の競技と同様です。
2000年のシドニーパラリンピックでスペイン男子代表チームの選手資格詐称事件に伴い、2004年のアテネパラリンピックからID競技すべてが除外されました。この事態を重く受け止めた国際知的障がい者スポーツ連盟(Virtus)はパラリンピックに代替する大会を設置した他、後に選手の資格要件をまとめ上げ、国際大会へ出場する際の選手登録に関する作業は以下の要件が満たされることが条件となります。
IQが75以下であることを証明する知能検査のレポートが必要。限られた検査法を用い、それぞれの最新版で検査をする。
日常生活能力、生活や状況の変化に迫られて対応する能力に障がいがあることを精神科医が証明する。
22歳以前の知能検査か現在の診断をもとに精神科医の診断書によりなされる。
バスケットボールに於いてそれを行う際に知的障がいが影響しており、知的障がいクラスに適合することが証明されなければならない。
以上の資料を整え(日本文・英文)、日本パラリンピック委員会に提出し、その後、国内の審査員の確認に入ります。国内で書類が通過された場合、Virtusの資格審査員が書類の再確認を行い、通過すれば競技者番号が交付され、国際大会への出場が認められます。
※Virtusが主催する国際大会に出場する他の国内競技団体も同様の手続きをしています。
<普及事業>